フォーカスグループインタビュー

消費者の価値観、購買行動をすばやく理解するには、特性の近い6名程度の消費者をグループとして、
グループごとにまとめてインタビューすると特徴的なパターンを把握しやすい。

 

マーケティング、商品企画などの分野で多用されている手法で、フォーカスグループインタビューと呼ぶ

 

一般的に当初のグループの分け方は以下の属性によることが多い。
当該製品・サービスに関する明確なニーズの差がわかっている場合は、
それに合わせてグループを分ける

 

・性別

 

・年代

 

・ライフステージ(未婚、既婚、子どもの有無等)

 

・趣味・嗜好

 

・ライフスタイル等

 

通常、1グループにつき1時間半〜2時間で、課題設定によるが5〜6グループは実施して
ニーズや購買行動の違いを詳細に把握する。

 

例えば、男子高校生、20代社会人男性、20代社会人女性、関東在住の30代主婦など

 

参加者全員が集まったら、モデレーターが質問をしつつ、うまく盛り上げて活発なディスカッションを引き出す。

 

それを会社側は別室からマジックミラーを通じて観察するのが一般的であるが、
ベンチャーの場合は、社長自らモデレーターとしてリードすることも十分可能である。

 

ただし、女子高校生向け携帯コンテンツ等で年齢がかけ離れている場合は、
年齢の近い女子社員を活用するなど、違和感を生じさせないための配慮が必要

 

対象消費者を指定した地域で集めてくれるマーケティング会社が多数あるが、1回の費用が数十万円。

 

ベンチャーとしては、自社の会員、友人、知人等などを通じ、口コミで実施することをまず考える

 

一人の消費者への徹底した質問(それを数名以上繰り返す)と、
上記のフォーカスグループインタビューの組み合わせで、消費者の考え方、
購買行動に対するはるかに深い洞察が得られ、事業戦略、製品・サービス戦略に
多くの示唆を得る